毎週火曜日・金曜日更新予定。理事長ブログ

月別アーカイブ: 11月 2015

16日は、今回のネパール訪問の目的である、フェクトネパールの訪問です。初めに、フェクトネパールのカトマンズモデル病院の見学を行いました。地震のためにICUの使用ができなくなり、山間部にあるキルティプルの病院にその機能を移したそうです。当初は被害が少ないと報告されていましたが、建物自身も相当ダメージを受けているようですが、入院医療などはこれまでと同じように行われていました。

そのあと、フェクトの事務所に移動し、全国から寄せられた募金の贈呈式を行いました。どのうような形で活用されたかについて、是非報告をお願いしたいと伝えました。

これからもさまざまな形での支援が必要です。

 

※APHCO総会、ネパール訪問などの報告は以下のアドレスを参照ください(英語版ですが)

http://www.hew.coop/wp-content/uploads/2015/11/2015APHCO_NEWS_vol12-ENG-1021.pdf

第760回(11月17日付)の続きです。
15日の午前中は、被災地サクーの訪問です。写真をご覧ください。

第758回(11月10日付)の続きです。

10月14日は移動日です。8時前にホテルを出発し、11時過ぎに仁川を出発、マレーシアのクアラルンプールを経由してカトマンズに飛びました。直行便がないのと、適切な価格帯のフライト(まあ安くて信頼性のある、という意味ですが)がなく、最終的に22時半頃にカトマンズのトリプヴァン空港に着きました。といっても、日本との時差は3時間15分あるので、日本では午前2時前になります。

15日の午前中は、被災地訪問です。カトマンズ中心部から東に20km離れたところにある交通の要所、サクーです。

世界の歩き方のネパール篇によれば、「カトマンズの20km東に位置する、ネワール族(カトマンズ盆地居住の民族)の町。チベットのラサからカトマンズを結ぶ、主要な交易路の宿場町として栄えた。木とレンガで建てられた家々は、精巧な彫刻で覆われ、村内の小寺院や祠、共同の水場は金属細工に光り輝いていた」そうです。

写真を見ていただければ、惨状が理解いただけるのではないかと思います。

地方政治新聞「民主香川」に、「史上最悪の社会保障改悪」というタイトルで、社会保障改悪の内容を連載しています。2015年9月20日号(第1683号)に掲載した、「第8回 看護師の特定行為について考える(中)」で、一部修正しています。

「医療・介護総合法」(地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律)の成立により、特定行為を行う看護師の研修制度(当初「特定看護師制度」と呼ばれたものです)が導入されました。

この制度は、従来は医師または歯科医師にしか認められなかった、医療行為のうち、「医師又は歯科医師が患者を特定した上で、看護師に手順書により特定行為を実施するよう指示」したものについては、一定の研修の後にそれを認める制度の事です。

まず「経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整」です。呼吸が停止したり微弱になった場合、口や鼻からチューブを入れて治療を行うことがあります。人工呼吸器を使用する訳ですが、身体の状態によって、酸素濃度や人工呼吸器の作動回数、一度に送りこむ空気の量などさまざまな設定を行う必要があります。

そこで、医師の指示の下に、手順書により、身体所見(呼吸音や胸郭の上がり等)及び検査結果(経皮的動脈血酸素飽和度やレントゲン所見等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、適切な部位に位置するようにチューブの調整を行う、というものです。

一定安定した患者の場合、看護師からの報告を聞いて直接診察することなく人工呼吸器の設定の変更の口頭指示を行うことはあります。特に外来診療中や検査に行っている場合などは、やむを得ないこともあります。

しかし、今回の制度では医師に確認することなく処置等を行った後で、医師に報告することになります。

まず、レントゲン所見が理解できなければいけませんが、一定時間の研修で可能でしょうか?また、チューブの位置の調整もうまく行けばよいのですが、浅くなりすぎ抜けやすくなることもあります。抜けてしまった場合に再度チューブを挿入しなければいけませんが、その研修を行う訳ではありません。

在宅患者の場合で、医師がすぐに患者宅に駆け付けることができない時や、入院中で医師がすぐに訪室出来ない時などに、緊急に訪問看護師や病棟の看護師が処置を行うことは当然だと思いますが、その都度医師の指示がなくても処置ができるというのは、かなり問題になると思います。

「人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整」、というのもあります。身体所見(睡眠や覚醒のリズム、呼吸状態、人工呼吸器との同調等)及び検査結果(動脈血液ガス分析等)等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認し、鎮静薬の投与量の調整を行う、というものです。これも、あらかじめ医師の指示があれば、その都度看護師の判断で可能にするものです。

緊急時で医師の指示がすぐに仰げない場合など、やむを得ない場合に限ること。そして、速やかに医師の指示を仰ぐ、というのが妥当なところではないでしょうか。

APHCO総会の翌日、10月12日に韓国の生協訪問を行いました。ソウル市内にあるソウル医療福祉社会的協同組合を訪問しました。

韓国では、生協法が日本とは異なるため、営利目的の医療生協が多く300近くあるそうです。まっとうな医療生協を育成するために、配当を禁じた「社会的協同組合法」が成立し、2013年に組織変更を行っています。

ウリネ漢方病院(日本でいうと診療所です)、ウリネ歯科、ウリネ老人福祉センターを運営し、ヨーガ、バドミントンなどのスポーツや、山歩きなど健康づくりの活動などを行っています。

報告の中で注目したのは、青年委員会で、医療協同組合運動の持続可能性のための若手養成を目的にさまざまな活動を行っています。

写真やビデオ撮影などの講座を受講した大学生が組合員になり、夏休みなどに健康づくりなど様々な医療生協の活動を行っています。公園や海岸などで、等身大の人形を使って救急蘇生のデモンストレーションを行い、それをビデオに撮って医療生協の活動を紹介しています。

若い世代にどうアプローチするかを考える上で、随分参考になりました。

※ソウル医療福祉社会的協同組合のHPに。第10回APHCO総会と、今回の訪問の写真が載っています。

http://www.medcoop.org/bbs/board.php?bo_table=photo&wr_id=1586

第10回APHCO(アジア・太平洋地域保健協同組合協議会)総会は、10月12日の午前中で終了、会場のソウル市庁舎近くのビュッフェ形式のレストランで昼食後(※)、14時から「高齢化時代に備えた健康まちづくりの推進戦略」と題したシンポジウムが開催されました。

はじめに、主催地を代表して、イム・ジョンハン韓国医療福祉社会的協同組合連合会会長が挨拶しました。

続いて、APHCOを代表し、私が「今回のシンポジウムのテーマは、将来のアジア諸国の高齢化に対して、保健協同組合が果たすべき役割を考える上で重要な内容です。アジアの保健協同組合の活動事例やソウル市の取り組みが報告されます。アジアの未来を考えるシンポジウムにしたいと思います」と挨拶しました。

シンポジウムは、最初に、韓国医療福祉社会的協同組合の現状の報告が行われました。韓国の生協法が改正され、医療福祉分野では営利企業が簡単に参入できるようになったため、新たに社会的協同組合法が制定され、これまで、住民本位に活動してきた医療生協は、医療福祉社会的協同組合として活動をしています。現在、19の会員協同組合があります。

シンポジウムは、最初に、高神(kosin)大学のゴ・グァンウク教授の「健康都市推進の現状と市民参加に基づいた発展の展望」という報告と、私が「高齢化と健康なまちづくり-官民協力モデルを中心に」と題して、日本の医療福祉生協で行われている認知症への取り組みを中心に報告しました。

休憩のあと、マレーシアから「アジア地域官民連携の健康なまちづくり事例」を、KDM(マレーシア医師協同組合)のサイードさんが報告しました。続いて、韓国から2つの報告があり、熱心な討議が行われました。

※ムスリムの方がいるので、食事には気を使います。今回、会場近辺にはハラル対応のレストランがなく、結果としてビュッフェ方式の食事が増えました。

※ハラルとは、イスラム法において合法なものの事で、食肉に関しては血抜きをします。また、ポークエキス、ゼラチン、豚脂などを含む加工品は利用できません。詳細は、NPO法人日本ハラール協会のHPをご覧ください。

http://www.jhalal.com/halal