NSTニュースNO.36 NST 公開講座は実習が好評

201311

NSTニュースは多職種連携で患者様を栄養面から応援する院内栄養サポートチーム(Nutrition Support Team)の隔月発行物です。

10月5日に開催されたNST公開講座では、「経管栄養(N-Gチューブ, 胃瘻)の基礎講座」の講義と、「とろみ粘度測定」の実習を行いました。介護施設からも6名参加がありました。

終了後の感想では、「粘度測定用紙を使った粘度測定は、自分の目で見て体験できたので頭に入り易く楽しかった」「施設でのとろみ粘度統一に役立てたい」と、特に実習が好評でした。

実際、実習の時間は質問がよく飛び出していました。また「経管栄養だと施設入所が厳しくなる」「経管栄養導入のタイミングと倫理的問題をどう考えるべきか」「栄養形態や水分投与量はどの様に決定するのか」「嘔吐時の対応、肺炎予防の工夫を知りたい」と言った、経管栄養管理していく上での様々な悩みも出されました。

今後扱って欲しいテーマとして、「褥瘡予防」「医療-介護連携」「ターミナル期での栄養管理」「事例紹介」「院所間での情報・アドバイス交換」等希望が出ています。

(尚、講座準備に併せてとろみ剤の使用方法について院内マニュアルも改訂しました。)

E-Karte対応版「栄養管理計画書」作成手順案が完成

電子カルテ上での作成を想定して、栄養管理計画書の作成手順案が出来ました。この計画書では電子カルテの特性を活かし、BMIやカロリー、水分等自動計算出来る箇所があります。また、目標設定等をチェックボックスで選択出来る様になっています。

電子カルテになれば、画面を見ながら栄養状態を皆で確認出来ますし、NSTラウンド中も、医師や病棟看護師等がカルテ記載を続けられます。すばらしいことですね。

医師・看護師との情報共有を更に濃密に

毎週のNSTラウンドでの悩みの一つは、「主治医の先生が忙しすぎて、各対象患者様の治療方針やゴールについての先生のお考えを、NSTが十分共有しきれていない」点です。

より効果的な栄養サポートの為にも、先生方や担当看護師等との情報共有を更に推し進めていく事がどうしても必要です。今後ともスタッフの皆さんのご協力を宜しくお願い致します。

NST一言ニュース

◆10月から4病棟でNSTマニュアル勉強会を開催。今後適宜マニュアル改訂の予定。
◆NST介入対象患者選定基準が改訂。
◆JSPEN2013(2月横浜)に3演題応募。準備着々。
◆今年度のPEGは10月迄で3件。
◆10/20 看活研での内視鏡室のPEG発表が施設利用者の定期PEG交換を促進。
◆N-Gチューブ留置したままのPEG前チェック胃カメラは抜去リスクがあり危険。