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緩和ケア病棟で使う薬について

緩和ケア病棟では多種多様な薬剤を使用します。

ただ、がんという病気そのものを治すための抗癌剤や延命のための強心剤などは使用しません。

薬剤を使用する主な目的は患者様の苦痛を最小限にし、症状緩和を図り、その人らしく過ごせるようにすることです。痛みがあれば痛み止め、吐き気があれば吐き気止めなど症状に合わせて、時に予防的にも使用します。

鎮痛剤は緩和ケア病棟では日常的に使用されることが多い薬剤です。痛みの程度や種類によって一般的な消炎鎮痛薬、医療用麻薬、鎮痛補助薬などから適切な薬剤を使用します。医療用麻薬というと「麻薬」というイメージから敬遠される方もいますが、主治医の指示のもと、適切に使用すれば安全で効果の高い薬剤です。

また、痛みや息苦しさ、食欲不振、全身倦怠感などに対しステロイドを使用することもあります。

薬剤に対しいろいろな思いをお持ちの方がおり、中には「薬に頼りたくない。」という方もいます。薬の作用だけにとらわれず患者様の思いも尊重しながら、どのような薬を使うか相談して決めていきます。

薬剤の種類だけでなく形状も考慮しています。内服薬を飲むのが難しくなってきた時は座薬や貼付剤、注射薬など患者様と相談して負担が少ない薬剤を 使用できるよう調整しています。

薬剤を使用開始する時や中止する時は、患者様の希望も大きな理由となります。意見や疑問、不安なことなどありましたら遠慮なく声をかけお伝えください。

第7回目のすずらんのつどい

平成30年9月1日に第7回目のすずらんのつどい(緩和ケア病棟遺族会)を開催しました。

今回は、11家族16名のご家族の方々が参加しました。医師、看護師、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカー等のスタッフが数名ずつ分かれ、ご家族の方々とテーブルを囲み、故人の思い出や入院中の様子を振り返りました。ご家族の皆さんは初対面の方同士でしたが「1年くらい気持ちの浮き沈みはあったけど、やっと前向きになれた。なので、今日は先生や看護師さんに会いに来ました。主人の日記を読んだときに、部屋でボランティアさんが歌ってくれたのが嬉しかったと書いてました。本当に最後まで苦しまなかったと思います。最初、平和病院の印象はなかったけど、先生や看護師さんが優しくて、印象がうなぎ上りに良くなりました。」「入院中に母が亡くなりあの時から感情が止まったようです。誰にも言えなかったです…。半年過ぎましたが、まだ前向きになれません。前向きにならないといけないと思うんですけど、誰にも会いたくない日も多いです。でもそんな時に今回のお手紙が届いたので、来てみました。」など、会話が途切れることなく話が盛り上がりました。

その後、臨床心理士の村上治先生から「悲しみと付き合うためには」というテーマで、東日本大震災のボランティアとして訪れた際の話を含めて話してくれました。

最後に、蓮井院長が「千の風になって」を歌い、原田医師はスタッフと共に「糸」を演奏しました。最後には「上を向いて歩こう」を皆で合唱しました。「蓮井先生は診察の時と声が違う。本当にいい声。」「先生たちの歌がよかった。」と話す声が聞こえました。

ご家族からいただいた感謝の言葉は、スタッフの励みになりました。指摘されたことも含めて、今後のケアに生かしていこうと思います。

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