緩和ケア病棟の過ごし方

緩和ケア病棟では患者さまの様々な療養の希望にあわせてすごせるようにお手伝いさせていただいています。ベッドでゆっくりと休みたい方、家族やスタッフとおしゃべりを楽しみたい方、自室で読書などの趣味を楽しみたい方など、いろいろな希望があります。

朝、患者さまの目覚めに合わせてお部屋にお伺いします。温かいタオルでお顔を拭きながら「今日はよう眠れた」「また変な夢を見てねぇ・・・」と語ってくれるお話をお聴きし不安を和らげています。また、体調や生活リズムに合わせて起床時間や食事の時間も調整しています。

8時半になるとその日の日中の担当看護師がその日どのように過ごしたいかお聞きしにいき、その日の予定を立てます。

「午前中はしんどいから午後からお風呂に入りたい」「今日は昼からのお茶会が楽しみ!」「10時半に痛み止めを飲んで11時からリハビリがしたい」など、希望はさまざまです。

また、症状緩和が必要な方はできるだけ快適に過ごせるようにアロママッサージなどのケアや医師の指示のもとお薬の調整の提案をさせてもらいます。

食事は8時、12時、18時に配膳を行ない、必要な方は看護師がお手伝いをさせていただきます。

夕食が終了すると、20時頃から患者さまにあわせて就寝の準備をしていきます。

このように、緩和ケア病棟の患者さまは入院前の生活リズムや病状・希望にあわせて生活されています。

まずは患者さまの希望を伺い、医師、薬剤師、看護師、セラピストなどの他職種でカンファレンスを行ない、希望やケアを共有しておりますので、気軽にスタッフに声をかけて相談してください。

緩和ケア病棟で使う薬について

緩和ケア病棟では多種多様な薬剤を使用します。

ただ、がんという病気そのものを治すための抗癌剤や延命のための強心剤などは使用しません。

薬剤を使用する主な目的は患者様の苦痛を最小限にし、症状緩和を図り、その人らしく過ごせるようにすることです。痛みがあれば痛み止め、吐き気があれば吐き気止めなど症状に合わせて、時に予防的にも使用します。

鎮痛剤は緩和ケア病棟では日常的に使用されることが多い薬剤です。痛みの程度や種類によって一般的な消炎鎮痛薬、医療用麻薬、鎮痛補助薬などから適切な薬剤を使用します。医療用麻薬というと「麻薬」というイメージから敬遠される方もいますが、主治医の指示のもと、適切に使用すれば安全で効果の高い薬剤です。

また、痛みや息苦しさ、食欲不振、全身倦怠感などに対しステロイドを使用することもあります。

薬剤に対しいろいろな思いをお持ちの方がおり、中には「薬に頼りたくない。」という方もいます。薬の作用だけにとらわれず患者様の思いも尊重しながら、どのような薬を使うか相談して決めていきます。

薬剤の種類だけでなく形状も考慮しています。内服薬を飲むのが難しくなってきた時は座薬や貼付剤、注射薬など患者様と相談して負担が少ない薬剤を 使用できるよう調整しています。

薬剤を使用開始する時や中止する時は、患者様の希望も大きな理由となります。意見や疑問、不安なことなどありましたら遠慮なく声をかけお伝えください。